インドネシア生活情報
【気候】
インドネシアは赤道直下の熱帯雨林気候のため、おおむね5~10月が乾季、11~4月が雨季の2つの季節があります。
雨が降らないため乾季は湿度がやや低いので、比較的過ごしやすい時期となりますが、平均気温は27~29度と非常に高く、暑い日が続きます。
11月~4月の雨季でも、気温は1度程度しか変わらず26度~27度と高く、湿度の高い日が続きます。 雨季には1日に数回のスコールが降りますが、午後に降ることが多く、時には各地で浸水被害がでることもあります。
【賃貸住宅】
インドネシアでは一般に、日本人を含む外国人が住みやすい賃貸住宅として、下記の5タイプが挙げられます。
選択基準の柱となる賃貸料は、間取りや立地、施設、各種サービスなどの諸条件に加え、契約期間によっても大きく異なります。
通常日本でマンションと呼ばれているものが、アパートメントです。サービス・レジデンスはサービスアパートメントと当地では呼ばれています。
家具付きアパートメント、コンドミニアム
一般的に、セキュリティがしっかりしており、共有スペースや付帯施設も充実しているため、日本人駐在員および家族帯同者に人気が高いのが特徴です。
物件により、比較的日本人居住者が多いものと、居住者が多国籍に分散しているものとがあります。レストランやミニ・スーパーが建物の敷地内にあると、何かと便利です。ハウスクリーニングサービスがついた物件もあります。
アパートなどの高層集合住宅は人気が高いとはいえ、ペットがいる場合は選びにくいのが現状です。
都市型サービスアパートメント
都心型のホテルサービスのあるアパートメントで、通常はホテルなど建物の一部、または建物全体が賃貸アパートとなっています。掃除、洗濯(別料金)、シーツやタオルの取り替えなど、ホテル並みの設備とサービスが受けられるため、賃貸料は高いながらも、単身赴任者や小家族に人気です。ほとんどの物件は、建物内にレストランやショップが入っており、徒歩圏内にショッピングモールや大型スーパーがある物件も多数見受けられます。
最近は単身赴任者が増えており、短期契約も可能なので、このタイプの物件は非常に人気が高まっています。
郊外型サービスアパートメント
昨今増えてきたのが、郊外型のサービスアパートメントです。
以前は、サービスアパートメントと言えば都市型が多かったのですが、現在は選択肢がぐっと増えました。郊外型のものは、掃除や洗濯、食事サービスだけでなく、中には近距離にあるゴルフ場を利用できる物件もあり、人気を集めています。
タウンハウス、コンプレックス
一戸建てと似ていますが、住宅地入口にゲートと警備員を配置し、安全性を確保したタイプ。都市型と郊外型があります。
敷地内には、プールやテニスコートのほか、公園や緑地などのゆったりした共有スペースがあり、人気があります。ペットがいる場合(特に中、大型犬)は、このタイプが選びやすいようです。
一戸建て
一般に庭付きの大型住宅で、プール付きタイプも少なくありません。
都心には賃貸の中古住宅が多く、郊外には新築分譲住宅が点在します。プラス面は賃貸料が割安なこと、スペースがゆったり広く贅沢に使えることが上げられます。庭付きなので、近所に気兼ねなくペットの大型犬も飼うことができます。
マイナスは、管理や安全でリスクがあること、メードや警備員、庭師など、使用人を複数雇う必要があること、生活上の雑事が多いことなどが挙げられます。
【医療・病院】
クリニック
日本人を対象としたクリニック(入院設備のない診療所)が複数存在します。
「総合病院に併設」「休日診療」「24時間診療」「海外搬送の実績」「健康診断」等、それぞれに特徴があり、状況に応じて利用することが出来ます。
何れの施設にも、日本人或いは日本語を話すインドネシア人スタッフが在籍し、診察する医師は、総合診療科、内科、外科、産婦人科、小児科、呼吸器科、循環器科、歯科等と、多くの科に対応しています。ひと昔前とは、ずいぶん様相が変わりました。
病院
入院の際は、状況に応じて病院を選択する必要があります。立地条件、専門性は大きな要素です。どこも、MRIやCTを含む先端医療機器を備えており、救急外来は24時間対応です。
注意が必要な病気
デング熱、チクングンヤ、アメーバ(赤痢)、腸チフス、A型肝炎、B型肝炎等に注意が必要
【学校、教育】
現在、ジャカルタ、バンドン、スラバヤには日本人学校があり、それぞれに幼稚部・小学部・中学部があります。またジャカルタにはその他、日系を含む複数の幼稚園やプレスクール、また高校部もあるインターナショナルスクールもあり、かなり充実しています。最近は日系学習塾も増えております。
【買い物】
日系スーパーがジャカルタに6件、バンドン1件、スラバヤ2件、バリ1件ありますが、やはり品数は決して豊富とはいえません。
値段は2~2.5倍。その他、スーパーも充実しており、品物は少ないですが、日本食を置いているところもあります。
特に日本食に拘らなければ、問題なく食材は手に入ります。2015年4月頃からアルコール規制が始まり、スーパーにてビール等の販売が禁止され、購入が困難です。
【交通】
インドネシアでの移動には車が欠かせませんが、公共交通網が未発達で道路のインフラが整っていないジャカルタでは年々交通渋滞が悪化し、大気汚染や経済活動への悪影響が顕著になっています。
大量旅客輸送手段である鉄道は運行されてはいるものの路線は少なく、都心内部の輸送手段である地下鉄は2017年現在建設中です。
ジャカルタでは徒歩圏内の近距離であっても、ほとんどの駐在員やその家族が移動する場合は自動車かタクシーに乗るのが一般的です。その理由の大部分は治安上の問題ですが、徒歩で外を歩くには暑すぎるのと、歩道が整備されていない為オートバイや車にはねられてしまう危険性もあります。
タクシー
シルバー(ゴールデン)バードは、ブルーバードグループのハイヤーでホテルのロビーなどで見かけます(黒塗りの高級車)。
ブルーバードは社員教育が良くなされ、トラブル発生の心配が少なく、ドライバーが道も熟知している事から、外国人が安心して乗ることが出来るタクシーです。1日チャーターや、英語を話すことが出来るドライバーを呼ぶことも出来るので市内観光にも重宝します。
空港やショッピングセンターで運転手が客引きをするタクシーは危険を伴う可能性がありますので注意が必要です。タクシー被害では目的地とは別の所に連れて行かれ、仲間数人が乗り込んできて身ぐるみを剥がされるという悪質な強盗事件も報告されています。
バジャイ
町中を走る、カニのような顔をした三輪自動車バジャイ。
オートバイに囲いをつけたような乗り物で、後部席は大人が2~3人乗れます。ボロボロの外観のものが多いですが、地元では中・近距離の移動手段として利用されています。
料金は交渉制で運転手によって言い値が異なります。タクシーよりは安い料金ですが、交渉が面倒な場合はタクシーを利用しましょう。
オジェック
軽オートバイによる手軽な庶民の移動手段。
料金も近距離がRp.5,000程度と比較的安く利用出来ますが、後部座席には安全ベルトが無くドライバーの腰にしがみつくか、後ろのバーを握りしめるしか身体を固定する方法がありません。
剥き出しの状態で車の間をすり抜けるように運転するので最初は怖いですが、慣れれば近距離の移動に便利です。ただ安全な乗り物ではありませんので、危険と隣り合わせと認識しておきましょう。
オジェックも値段は交渉次第。外国人だと吹っかけられる事が多々あるので注意が必要です。
トランスジャカルタ
ジャカルタ目抜き通りの交通渋滞緩和策の一つとして導入されたシステムで、専用レーンと専用のバス停留所が用意されています。
毎日20万人以上の利用客があり、ジャカルタの大量輸送交通網として活躍しています。現在12路線で運行中しておりすべてエアコン完備で料金は一律Rp.3,500です。